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「しごと館」廃止に異議アリ コングレ・隈崎守臣社長 2008.9.21 19:05 http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080921/biz0809211918001-n1.htm 政府の行財政改革の一環で、若者向け職業体験施設「私のしごと館」(京都府)の民間委託先に指定されました。北海道洞爺湖サミットなど数々の国際会議を企画・運営してきたノウハウを生かし、業務運営の大幅な見直しを行い、天下りの人に退職してもらうなど事務職の人件費だけで7割削減することができました。9月2日に運営業務を開始したばかりですが、政府は「しごと館」を廃止する方向と聞きます。国民の財産を無駄にする愚行です。 《隈崎守臣社長は昭和32年関西学院大学卒業後、住友銀行(現三井住友銀行)入行。大手コンベンション会社の経営再建のため同社に出向した。経営不振の原因はオーナーのワンマン経営にあると判断し、改革案を提出したが、隈崎氏を含め改革派の役員が解任に追い込まれた。平成3年、当時の40人の部下たちと新会社、コングレを設立。現在では大型閣僚級国際会議の担当実績で群を抜き、売上高99億円(19年度)を誇る業界のトップ企業に躍進している》 「私のしごと館」の運営を民間に委託するという話が出たとき、当社にとって決して利益を稼ぎ出す仕事ではないが、進んで手をあげました。お上意識の強い「官僚国家・日本」の改革に、少しでも役に立てると思ったからです。 「私のしごと館」にとって最大の問題は赤字額が大きいことです。当社は「5年後の収支率50%」を目標に掲げました。公共の美術館や博物館では収支率が10%から20%の施設が多い中で、かなり挑戦的な数字ですが、収支改善に努め、何とか達成したいと思っています。現在15億円かかっている公的資金は、5年後に3分の1の5億円に減る計算です。 《コングレは経費削減だけの縮小均衡に陥るのではなく、体験料などの収入増を図る方針だ。具体的には、職業体験を組み込んだ専門学校・大学、就職フェアの開催や、出産・育児・介護などを理由に離職した人や退職者向けの就業復帰プログラムやキャリアカウンセリングも実施する。旅行会社との連携を強化し、修学旅行などで京都、奈良を訪れる学生団体をターゲットにしたツアーの開発を目指す》 欧米の公共文化施設は、富裕層の寄付によって運営費がまかなわれています。しかし、日本には残念ながらそういう土壌がありません。安定的な収入を確保するには、企業の協賛や広告費を募るのが一番です。 人気の高い職業体験のスペースを拡充することで、企業の協賛を増やしたい。定期的に体験職種を入れ替え、リピート訪問者も獲得します。来館者のアンケートをもとに、「国際的な仕事」「園芸の仕事」「環境問題に取り組む仕事」「医療・福祉にかかわる仕事」を追加します。まず、「園芸の仕事」では、余裕のある館の敷地を利用し、体験フィールドをつくります。 天下りなど官のシステム改革は抜本的にやるべきです。ただ、良くない組織がつくった施設だからといって、廃止するのはどうか。少なくとも、「私のしごと館」は民間の手で生まれ変わりました。スタッフは給与が若干下がりましたが、士気は高まっています。館を残そうという地元のバックアップもあります。政府には当社が、世界屈指の貴重な職業体験施設を作りあげるのを見ていてもらいたい。(小島清利) |
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