何と哀しい耽美派推理小説 ~「悪魔の手毬唄」 横溝正史 著 読書感想文

「横溝正史生誕110年記念」ということで、角川文庫に、あの、おどろおどろしい表紙が「期間限定」で復活している。
本当に久しぶりに読み直してみた。

http://www.amazon.co.jp/%E6%82%AA%E9%AD%94%E3%81%AE%E6%89%8B%E6%AF%AC%E5%94%84-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB%E2%80%95%E9%87%91%E7%94%B0%E4%B8%80%E8%80%95%E5%8A%A9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB-%E6%A8%AA%E6%BA%9D-%E6%AD%A3%E5%8F%B2/dp/4041304024/ref=sr_1_8?s=books&ie=UTF8&qid=1338929285&sr=1-8
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ああ。

面白いっ!

「殺人」、しかも若い娘を犠牲にする連続殺人事件を取り上げた小説なので、不謹慎なのだけれど、でも、フィクションなので言わせてもらえば、美しい。

文学史に「耽美派」ってあるけれど、本作品は「耽美派推理小説」とでも称すべきか。


「獄門島」と同じく「見立て殺人」をテーマにしているわけだが、発想がすごい。

「枡で量って漏斗で飲んで」

それをああいう形にしてしまうとは。

それに比べると、

「大判小判を秤にかけて」

という方は、インパクトが弱いのだけれど。

この作品は、昔、中学生のころに読んだのだけれど、当時は、錠前屋の娘の話は意味がわからなかったと思う。まあ、下品な内容ですから(笑)。すくなくとも意味がわかるようになったというのは、歳をとった証。


ストーリーは。
ああ。
何と哀しい話なのだろう。
もちろん、殺人は許されないのだけれど。
でも、別に殺したくて殺したわけではない。
どうしても、やむにやまれぬ、そして決して人には言えない事情があったわけで。
ああ、何と哀しい話なのだろう。

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