名門企業をめぐるぎとぎとした男たちの権力抗争 ~「役員室午後三時」 城山三郎 著 読書感想文

本屋に行くと経済小説というのが山積みになっているのです。
でも、かつては、このジャンルって、城山三郎の独壇場だったよね。
その、城山三郎の経済小説の代表作を久しぶりに読み直してみた。

http://www.amazon.co.jp/%E5%BD%B9%E5%93%A1%E5%AE%A4%E5%8D%88%E5%BE%8C%E4%B8%89%E6%99%82-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%9F%8E%E5%B1%B1-%E4%B8%89%E9%83%8E/dp/4101133026/ref=sr_1_57?s=books&ie=UTF8&qid=1350175222&sr=1-57

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ここには二人の主人公が登場しているわけです。
社長とその腹心と。
前半は社長が中心に描かれ、そのワンマンぶりが伝わってくる。クーデターも起きるのだけれど、結局は元に戻るわけで。
後半は腹心が前面に出てきて、ワンマン社長の追い落とし工作をしかけるわけです。

このように、途中で話の流れが変わってしまう点が、少し読みにくい印象。まあ、今はもっと激しくややこしい筋書きのお話がたくさん書かれているので、この程度のものは牧歌的なのかもしれないのだけれど、でも、自分にはすっとは入らなかったのだ。

そして、この「腹心」の動きがよくわからないのだ。
会社をいったんは辞めるわけです。
にもかかわらず、会社の再建に向けた細工を会社の人たちと展開する。
こういうのって、どの程度のリアリティがあるのだろう?
そこの実際の感覚がわからないのだけれど、実際に某名門企業で起きた事件をモデルにしたものなのだし、それなりに売れたのだから、それなりに臨場感があったのでしょうね。
それにしても、クーデターって、運が良かったとはいえ、そんなに簡単にいくものなのかあ?

・・・とも思ったが、名門企業を舞台にした、ぎとぎとした男たちの猛烈な権力闘争の様子自体は面白かったのだ。


本作品のモデルになった名門企業は、最近も経営破たんしてしまい、大騒動になったのです。
企業経営というのは本当に難しいものなんだなあ、と思うのです。

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